1000PPM倶楽部
病院事務局編
答えはC-Kanスペシャルの導入。
1000PPM倶楽部の考え方に沿ったものです。
20室以上の病室がある病院の事務局の方からすると、最大の悩みは電気代の高騰ではないでしょうか。
一方で、病院はコロナ禍で大変な思いをされ、コロナ患者の増減に振り回されたことかと思います。
現在もコロナのみならず、インフルエンザその他の感染症対策に苦慮されていらっしゃるのではないでしょうか。
両方の悩みを解決するのが、1000PPM倶楽部の考え方です。
コロナの発生が病院においてクラスターが多く発生したことは事実で、その対策が未だ十分になされているとはいえないのではないかとの指摘もあります。
換気が不十分な場所、不安な場所が多く残っている可能性があります。
-
一つには、換気フィルターが詰まっていて、換気が十分におこなわれていないことに気づいていないことです。⇒フィルター清掃、交換の頻度が少ないだけかもしれませんが、まずは換気不足を発見する必要があります。
-
もう一つは、病室において、換気スイッチの入れ忘れ、ないし患者さんが切ってしまっていることがよくあるということです。⇒中央制御で確実に管理され、かつ患者さんが勝手に操作できないようになっているでしょうか。
-
患者さんの立場でいうと、もっともリスクのあるのは診察室で、十分な換気が行なわれているか確かめられないということです。待合室も心配です。⇒知りたい患者さんにはCO2濃度を知らせる必要があります。
一方で、特に事務局の方にお伝えしたいのは、廊下など人が少なく、換気の必要性が高くない場所もあり、待合室は夜間は換気の必要はありません。換気をOFFにすれば外気が入らないので、エアコンの出力を減らすことができます。電気代の削減につながります。
換気ONの時間を短くすることができれば、エアコンの出力を減らし、全体の電気代を年間で10%程度安くすることができる可能性があります。
特に夏においては、換気スイッチをONにするかOFFにするかで、エアコンの電気代が2倍近く違ってくる場合があることがわかっています。
1000PPM倶楽部の考え方、取組みはコロナ化での経験を踏まえて生まれたもので、ほとんどの病院において検討の余地があります。
1000PPM倶楽部の考え方
換気の必要性は空間の大きさと、その中の人口密度で決まる。
必要以上の換気をやめて、必要な換気だけ徹底する。そうすれば温度差のある外気の流入が減るため、空調(エアコン)の電気代が安くなり、地球温暖化防止につながる。
換気をしなければ、呼気によってCO2濃度が次第に上昇し、感染症のリスクが高まる。
コロナ下で目安とされた判断の分かれ目がCO2濃度1000PPM(※1)で、判断に必要なツールがCO2センサー。
換気スイッチのONOFFや強弱でCO2濃度を管理する(※2)のが1000PPM倶楽部の基本的な考え方。
1000PPM倶楽部は「換気の管理により、地球温暖化を防止し、感染症に負けない日本をつくる。」ことをめざしています。
なお、コロナ病室などCO2濃度を800PPMで管理すべき場所もあります。
エアコンのONOFF、換気装置のONOFFはどうされていますか。
エアコンに連動して換気装置のONOFFがなされている場合が多いようですが、換気装置だけのONOFFも可能な場合が多いのではないでしょうか。
エアコンの設備管理と換気装置の管理が別業者である場合、その調整・メンテがさらに別業者の場合が多いようです。施設担当の方なら、把握されているのではないでしょうか。
1000PPMで換気をコントロールすることについては、患者さんによく説明し、理解いただくことが望まれます。電気代削減はCO2排出量の削減、地球温暖化防止にもつながります。1000PPM倶楽部ではA4ポスター、案内カードを用意しています。
1000PPM倶楽部についての認知が広がれば、対応していない病院は患者の信用が得られなくなります。患者が減れば、元も子もありませんし、クラスターの発生は絶対に避けなければなりません。
室内のCO2濃度/温湿度をリアルタイムでアプリに通知
過去のデータをグラフでかんたん確認できるタイプのセンサー
※1)空気中の二酸化炭素濃度は0.04%程度だが、呼気にはCO2が3~5%と多く含まれていることから、CO2濃度を測定することによって、感染者が室内にいた時の空気中に漂うウィルスの量のレベルが分かる。コロナなどのウィルスに特有のエアロゾル感染は、CO2の濃度が1000PPMを超えると感染リスクが高まります。CO2濃度1000PPMは新型コロナウィルス感染症対策分科会が示した目安であり、建築物環境衛生管理基準値であり、結核の二次感染リスクを97%低減できる閾値です。
※2)建物には換気装置がついていて、換気を調整できるようになっています。しかし人がいなくても換気をしています。
夏場は換気でエアコンの冷気を外に排出してしまい、外の熱気を吸い込んで部屋の温度が急上昇、エアコンはフル稼働して設定温度を保っています。
冬場はエアコンの暖気を外に排出してしまいます。外の冷気も吸い込んで部屋の温度が急低下、エアコンがフル稼働して設定温度を保っています。
換気の状態に合わせて換気装置をONOFFすれば、無駄な換気によるエネルギーロスを大幅カットできます。
CO2濃度を1000PPM以下にコントロールするために通常の換気をOFFにすれば、年間の電気代を10%から25%削減することが可能です。夏のエアコンの電気使用量は半分近くに削減できます。