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まじめな蜂蜜は
国産・非加熱・オーガニック

ミツバチ.png

海外では加熱はちみつと非加熱はちみつを明確に区別していて、非加熱はちみつだけを蜂蜜と呼ぶそうです。

しかし、日本では両方とも蜂蜜として販売されています。

​どうしてなのか、その理由を考えてみると、日本での蜂蜜の利用実態と関係がありそうです。

日本における蜂蜜の年間国内流通量は4~4.2万tですが、このうち半分はスポーツドリンクやドリンク剤及び医薬部外品に使われています。
蜂蜜は飲んでから20分でエネルギーに変わるというすぐれた特性があるからです。理由として正しいかどうかはわかりませんが、加熱はちみつレモンとかの名称で売りたくないですよね。
一方の用途は、テーブルハニーと呼ばれる家庭用です。
しかし、国内流通量の中で、国産蜂蜜の生産量は2600tと6%にすぎません。市販されているものの、大半が輸入物なのです。輸入物でパッケージごと輸入しているもの以外は、みんな加熱はちみつです。

さらに、国産で非加熱はちみつと称しているものであっても、実は低温(50℃から60℃)で加熱しているものが多いのが実態です。日本では非加熱という言葉の使用に決まりが無いため、個々の企業が自分の都合で解釈しているからです。

まずは、どういった工程で加熱が行われているのか、その実態をご説明しましょう。加熱が行われているのは3つの工程です。

加熱はちみつと非加熱はちみつの違い その1

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花の開花時期は2週間。蜂は寝ずにはばたいて蜜を乾かして、酵素の混じった蜂蜜を熟成させ、3日ほどかけて糖度を上げていますが、中国のはちみつの生産方法では、水分が飛んでいない花蜜の状態で毎日しぼり、加熱して、有効成分を死活させ、水分を機械で乾かして作っています。
したがって、日本以外では蜂蜜とは表示ができず、加熱はちみつと表示されています。
中国の国内法でも加熱はちみつは熟成していないため、蜂蜜との表示は禁止されています。

蜂蜜の製造工程

1. 蜜蓋を切る
2. 遠心分離機にかける
3. フィルターにかけてゴミを取り除く
となっています。

1. 蜜蓋を切る
蜜蓋とは、完熟した蜂蜜(みつばちたちが水分を飛ばしきった状態の蜂蜜)にみつばちが自らの身体から出す蜜蝋でかぶせる蓋のことです。
蜜蓋があると、当然、蜂蜜は出てきません。画像にあるような道具やナイフを使って蜜蓋を外すことで、蜂蜜を取り出しやすくします。

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2. 遠心分離機にかける
次に遠心分離機(遠心力により、蜂の巣から蜂蜜を取り除く機械)で巣から蜂蜜を搾っていきます。イメージ的には、回転させる野菜の水切りの道具の規模を大きくしたような感じです。

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3. フィルターに通す
こうしてできた蜂蜜は、フィルターに通してゴミを取り除きます。
蜂蜜は遠心分離機の下から出てくるようになっており、そこでフィルターにかけられます。
採蜜した直後の蜂蜜は、蜂の足や巣の欠片などの不純物が混じっています。
その不純物を取り除くためにあるのが、フィルターにかける工程です。
お茶を入れるときに茶葉が入らないように「こす」ようなイメージですね。
この工程があって初めて、お店で売っているような透き通ったような蜂蜜になります。
こうして出来上がった蜂蜜は、一斗缶にいれて保存されます。(もしくは、直接瓶詰めされます)

フィルターに通す.png

加熱はちみつと非加熱はちみつの違い その2

非加熱のどろどろした蜂蜜がフィルターを、ゆっくりと通ってゆくのを待つことをせず、蜂蜜を加熱して生産効率を上げることが多いのが実状です。
このように熱を加えて、蜂蜜を水のようにさらさらにしてからフィルターに通すことで、時間を短縮し、蜂蜜を採る回数を上げてゆきます。
当然、熱を加えてしまうと、効率が上がり量は取れるのですが、非加熱はちみつのように、本来の蜂蜜が持つ身体に良い成分を丸ごと残すことはできません。
風味も飛び、エグミも生まれてしまい、本物の蜂蜜ではなくなってしまうのです。

​国産蜂蜜で非加熱はちみつと称しているもの中にも、この加熱が行われているものがみられます。アメリカと違い、日本では加熱の定義が定まっていないことがその要因となっています。
生ハチミツとか純粋ハチミツといった表示がされているものが多くありますが、同様に必ずしも非加熱であるとはいえないのが実状です。
加熱した場合は、酵素が死活する為、サンプルを入手して、第三者機関で分析すれば、確実に違いが出ます。ジアスターゼ活性が50℃をこえるとはっきりと差が出ます。分析費用はかかりますが、第三者機関の証明は出せます。
まじめな蜂蜜は、冬場にアカシアを除き、ほとんどの蜂蜜はブドウ糖比率が高い為、18℃以下になったり、温度差が10℃を超えると必ず結晶する為、50℃以下の低温で2日近くもかけて、溶かしています。

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加熱はちみつと非加熱はちみつの違い その3

海外産の非加熱の蜂蜜でも、300kgもの大きなドラムで運ばれてきて、時間の経過も長いため、日本で商品化される際の瓶詰めの工程で加熱されてしまうことがあります。
船で運ぶ際に、どうしても船内の温度差のために固まってしまうことが多いからです。
固まるのは、蜂蜜の主要成分であるブドウ糖、果糖のうちブドウ糖の作用によるものです。
ブドウ 糖の多い蜂蜜ほど結晶しやすくなりますが、結晶して成分が変化したわけではありません。
固まった蜂蜜は100℃くらいの温風庫の中に3日ほど入れて、どろどろに溶かしてから瓶詰めします。
当然、蜂蜜の中の酵素は死んでしまいます
味にはエグミが出て、せっかくの蜂蜜の風味は飛んでしまいます。

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蜂蜜の効能

働き蜂が集めてきた花の蜜をまず胃の近くにある蜜嚢に蓄えて巣に持ち帰り、巣で待っていた別の働き蜂に口移しします。蜜嚢には、酵素が分泌されており,花蜜と混ざり蜂蜜の熟成を助けます。そして更に貯蔵室に運ばれ、みつばちは24時間寝ずに、羽ばたきによって水分をとばし、適度な濃度になったものが蜂蜜となるのです。

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日本では、蜂蜜の効能についての研究は進んでいません

蜂蜜は、果糖とブドウ糖。その他、ビタミンB群など10種類のビタミン類、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、10種類以上の有機酸、ポリフェノールなど、150種類以上の栄養成分がバランスよく含まれている総合栄養食品なのですが、加熱によって、どの栄養が失われるのかが明確になっていません。

また、蜜を集める花によって、味の違いは確かめられますが、効能の違いまでは研究が進んでいません。

​明確なのは、非加熱のものでは、酵素が生きているということです。

蜂蜜は蜂を育てるための源となる、からだに吸収されやすい形で含む栄養の宝庫であるだけでなく、酵素が生きていることによって、やけどをしたときに水で洗ったあとに蜂蜜を塗ると、保水効果、抗菌作用があるので、火ぶくれが起きません。
また、蜂蜜の保湿効果はのどにいいとして、のど飴として多く使われています。
蜂蜜を塗ると虫歯になりませんが、この効果は酵素の生きている蜂蜜だけです。口内炎にも効果があるとされています。
古代エジプトではミイラを腐敗させないために、蜂蜜とプロポリスを包帯に塗り、使われていました。

​※加熱はちみつには効能が全くないというわけではなく、主成分が単糖類であるがゆえに、それ以上分解する必要なく消化吸収される、消化器に負担をかけない糖分です。そのため、エネルギーに変わるのも早く、体力を消耗した体に早く効きます。スポーツドリンクやドリンク剤及び医薬部外品に幅広く使われているゆえんです。

もう一つのキーワードは※オーガニックです。

ネオニコチノイドという農薬の使用で、蜜蜂がいなくなった話は有名です。
浸透性農薬のネオニコチノイドが15年くらい前に生まれるまでは、有機リン系の農薬が使用されていて、野菜や果物の葉や果実の表面に白い粉がついたような状態になっていました。
ネオニコチノイドでは、白い粉がつかないのです。
また、残留性が長いので、効果が長続きするという特徴もありました。
アメリカでは、モンサント、日本では住友化学をはじめとする数社の製造によるもので、ネオニコチノイドは日本でも大量に販売されました。
最初は、人間には健康に害はないとの触れ込みでしたが、最近は、世界の多くの科学者が健康障害に警鐘を流し始めています。
北海道ではその影響で、田んぼにユスリカやミミズがいなくなりました。
そして、トンボやメダカ、ゲンゴロウ、更に多くの生物が消えています。
土壌に残留が進むにつれ、生物多様性も失われていったのです。
ネオニコチノイドはヨーロッパでは使用禁止で、アメリカでも使用はごくわずかです。
ヨーロッパで禁止されたのは養蜂組合が裁判所に訴えたからです。
スクープされて、大きな話題になりました。
いったん使用を差し止めて、5年経って状況が変わるかどうか試してみよう。状況が変わらなければ、はじめて原因ではないといえる、そういった判断が裁判所によって下されました。
その結果、ネオニコチノイドの使用が禁止になったのです。
ネオニコチノイドを一番使っているのが中国、次に韓国、日本が3番目です。
去年11月にヨーロッパでは熊本のいちごと青森のりんごの輸入を禁止しました。
日本では農作物の輸出が叫ばれていますが、農薬の使用が大きな妨げになることを思い知らされたのです。
人間の場合、200年かかって遺伝による障害が出てきますが、蜂は成虫になって50日しか生きませんから、人間の200年を短期間に繰り返してきたわけです。
蜂が消えた現実から人間は学ぶ必要があります。
子どもの4人に1人が発達障がいと言われている日本の現状も、農薬の影響で無いとはあながち言い切れないのではないでしょうか。
海外ではオーガニックを相互認証していますが、日本は農水省の独自基準である有機JASを適用しています。日本では海外と異なり、蜂蜜は有機JASの格付けの対象外となっています。※原則として日本では蜂蜜に有機という表現もオーガニックという表現も使用して販売することはできません。
蜂は4キロメートル程(最大8キロメートル)飛んで、花の蜜を集めてくることから、厳密に農薬不使用の蜂蜜ですということは難しいのですが、
まじめな蜂蜜では、日本養蜂協会の基準を第三者機関で検査を行い、分析基準をクリアしない蜂蜜は排除しています。りんご、みかんは必ず分析を行い、れんげや蕎麦などは、数年前にマヌカハニーで大問題になった除草剤のグリホサートの分析をしています。そのことによりオーガニックと呼んでも差し支えないレベルの品質を維持しています。それはおいしい蜂蜜を提供する者としての責任であると考えます。

旅する蜜蜂
完全に非加熱で※オーガニックで、いろんな花の蜂蜜がそろっているのは、「まじめな蜂蜜」だけです。

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その理由は「まじめな蜂蜜」のビジネス形態にあります。
「まじめな蜂蜜」では提携する、日本中の有機農法または自然農法を行う農家を移動して、自分たちの蜂の命を守りながら、蜂蜜の生産を行っています。「旅するミツバチ」とでも言いましょうか。
1か所あたり、4トントラックで100箱の蜂を持って行きます。
4月から10月まで同時に最大4か所を移動して行きます。
花が咲きそうだという情報をもらうと、1週間前くらいに現地に行きます。
一つの花が咲くのは2週間くらいですが、ソバの花などは2か月くらい違う花が咲き続けています。
花によって滞在期間は様々です。
「まじめな蜂蜜」では、地域ごとに4人の養蜂家に管理をお願いしています。
熊に巣箱をこわされないようにするとか、間違って農薬の空中散布がされないように監視するとか、盗まれないようにするとか、管理には手間がかかります。その場に巣箱を放置しておくことはできません。

「まじめな蜂蜜」の販売方法

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オーガニック製品を扱うマルシェでの販売、ネット販売レストランへの直販です。
マルシェ販売を通じての消費者との直接の会話のやりとりはとても重要です。

購入されたお客様の口コミを通じて、高価な理由に納得していただき、新たな購入者が広がっていきます
子ども連れだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんと一緒の方も多く、孫のために買って行かれます。
1歳以下の子どもには小児ボツリヌス菌の影響で、蜂蜜の食用が禁止されていますが、自分がはちみつを食べても大丈夫かとお客様に聞かれました。
おかあさんが食用しても、母乳に影響は一切出ません。
母乳を通じて、小児ボツリヌス菌が赤ちゃんの口に入ることはないので、安心してご利用ください。


「まじめな蜂蜜」では、アカシア、レンゲ、トチノ木、クローバー、牧場の花々、ハゼ、みかん、さくら、りんごなどのハチミツを販売しています。
​商品特徴と合う食べ方
アカシア 特徴 蜂蜜の女王、癖がない風味
     パン ヨーグルト 紅茶 料理
レンゲ   特徴 幻のレンゲ、癖がない風味
     パン ヨーグルト 紅茶 料理
トチの木  特徴 さっぱり系、癖が少ない
     パン ヨーグルト 紅茶 料理
クローバー 特徴 チーズと相性がいい
     パン ヨーグルト 紅茶 料理
牧場の花々 特徴 ミツバチが天然でブレンド
     パン ヨーグルト 料理
ハゼ    特徴 ミントのような後味
     ヨーグルト 紅茶
みかん  特徴 お子様に人気
     ヨーグルト
さくら  特徴 山桜の香りと花の甘味
     紅茶
りんご  特徴 お子様に人気
     パン ヨーグルト       

非加熱であることで、香りの違い、風味の違いがよくわかります。ぜひ食べ比べてみてください(マルシェではお試しいただけます)。

最近、ニュージーランドのマヌカの花の蜂蜜がマヌカハニーとして、多くの方に知られるところとなりましたが、生産が追い付かないため、ニュージーランド産ではない偽物も多く出回っているようです。
またマヌカハニーの場合、非加熱・オーガニックとされていますが、日本と同様、非加熱の定義が明確ではないため、完全に非加熱とは言えないものも多いようです。完全非加熱の国産の「まじめな蜂蜜」をぜひお試しください。
効能の研究が進んでいるマヌカハニーと異なり、日本では研究が不十分なため、明確な効能を示すことができませんが、リピーターの方は「まじめな蜂蜜」の花によって異なる効能を実感されているようです。

◆生はちみつをお探しの方へ◆
日本には、明確な「生はちみつ」という定義はありません。
もしあなたが「加熱していない蜂蜜」という意味で「生はちみつ」をお探しなのであれば、「まじめな蜂蜜」を自信を持っておすすめします。

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レストランとの関わり

調布市国領のイタリアンレストラン、ドンブラボーで使われているのがクローバーの蜂蜜。平雅一シェフに取材しました。ご覧ください。

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横須賀中央のイタリアンレストラン、セッテで花々の蜂蜜を使っています。
新宿のフレンチレストラン、ハイアットリージェンシーの1階のトロワグロ、日比谷のミッドタウンのビュレットが菩提樹の蜂蜜をスィーツに使っています。
レストランには800グラムの業務サイズの袋で販売しています。

今後の展開

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代表の横山繁さん

コロナ禍でマルシェの開催があまり行われませんでしたが、お客様と直接お話ししながら、試食いただきながらの販売は貴重な経験でした。
口コミなのか、ネット販売では遠方のお客様からも注文いただいています。今後は販売業者を通さず、直接販売させていただきますので、よろしくお願いします。
​まじめな蜂蜜の商標は横山繁さんが所有しています。

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