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1000PPM倶楽部

来館施設編

来館施設とは図書館、博物館、美術館などの公共施設、民間施設を意味しています。

 

来館施設ではコロナ前のような運営ができなくなっている施設が多いのではないでしょうか。

何日か前までの予約受付を前提にするとか、入場者数を制限するとかの方法が取られているようですが、そのための作業負荷も大きくなっています。

少しでも多くの人に来ていただくという本来の目的がかなえられていない現状は、決してご満足いくものではないはずです。

一方で、開館中は人数が少ない状態でも、エアコンの常時稼働による電気代が高くなっており、経営上の要請から電気代削減のニーズがあります。

 

1000PPM倶楽部の考え方、取組みはコロナ化での経験を踏まえて生まれたもので、来館施設においてもぜひ取り入れていただきたいものです。

 

結論から言うと、入場者が少ない状況では換気をOFFにし、CO2濃度が上がってくれば換気をONにして1000PPM以下を保つ。外気が入らないことによりエアコンの効率が良くなります。

1000PPMを超えそうになったら、一時的に入場を制限するという方策をとることが最良の解決策となります。

春や秋などは、エアコンを使用せず、風を通すまたは換気を常時ONにするのも一方策です。

換気ONの時間を短くすることができれば、エアコンの出力を減らし、全体の電気代を年間で10%程度安くすることができる可能性があります。

特に夏においては、換気スイッチをにするかにするかで、エアコンの電気代が2倍近く違ってくる場合があることがわかっています。

多くはエアコンに連動して換気装置のONOFFがなされていますが、換気装置だけのONOFF(もしくは強弱)も可能な場合が多いといえます。

室内の装置で換気を簡単に調整できない場合(調整盤の操作が必要な場合)もあるので、まずはご確認ください。エアコンの設備管理と換気装置の管理が別業者である場合、その調整・メンテがさらに別業者の場合が多いようです。

  • 1000PPMで換気をコントロールすることについては、来館者によく説明し、理解いただくことが望まれます。電気代削減はCO2排出量の削減、地球温暖化防止にもつながります。1000PPM倶楽部ではA4ポスター、案内カードを用意しています。

  • 改装工事を行った後などは、シックハウス防止のためにも、換気を常時ONにする必要があります。ご注意ください。

室内のCO2濃度/温湿度をリアルタイムでアプリに通知過去のデータをグラフでかんたん確認できるタイプのセンサー

店用ポスター.png

1000PPM倶楽部について

換気の必要性は空間の大きさと、その中の人口密度で決まる。

必要以上の換気をやめて、必要な換気だけ徹底する。そうすれば温度差のある外気の流入が減るため、空調(エアコン)の電気代が安くなり、地球温暖化防止につながる。

換気をしなければ、呼気によってCO2濃度が次第に上昇し、感染症のリスクが高まる。

コロナ下で目安とされた判断の分かれ目がCO2濃度1000PPM(※1)で、判断に必要なツールがCO2センサー

換気スイッチのONOFFや強弱でCO2濃度を管理する(※2)のが1000PPM倶楽部の基本的な考え方。

1000PPM倶楽部は「換気の管理により、地球温暖化を防止し、感染症に負けない日本をつくる。」ことをめざしています。

※1)空気中の二酸化炭素濃度は0.04%程度だが、呼気にはCO2が3~5%と多く含まれていることから、CO2濃度を測定することによって、感染者が室内にいた時の空気中に漂うウィルスの量のレベルが分かる。コロナなどのウィルスに特有のエアロゾル感染は、CO2の濃度が1000PPMを超えると感染リスクが高まります。CO2濃度1000PPMは新型コロナウィルス感染症対策分科会が示した目安であり、建築物環境衛生管理基準値であり、結核の二次感染リスクを97%低減できる閾値です。

 

※2)建物には換気装置がついていて、換気を調整できるようになっています。しかし人がいなくても換気をしています。

夏場は換気でエアコンの冷気を外に排出してしまい、外の熱気を吸い込んで部屋の温度が急上昇、エアコンはフル稼働して設定温度を保っています。

冬場はエアコンの暖気を外に排出してしまいます。外の冷気も吸い込んで部屋の温度が急低下、エアコンがフル稼働して設定温度を保っています。

換気の状態に合わせて換気装置をONOFFすれば、無駄な換気によるエネルギーロスを大幅カットできます。

CO2濃度を1000PPM以下にコントロールするために通常の換気をOFFにすれば、年間の電気代を10%から25%削減することが可能です。夏のエアコンの電気使用量は半分近くに削減できます。

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