旅行業者へのご提案

インフルエンザやコロナ以外の感染症も続々と登場していますが、呼吸器から侵入し炎症を起こすウィルスはエアロゾル感染で広がることが分かってきました。
これを防ぐにはウィルスがマスクを通り抜けるため、マスクの着用だけでは不十分です。
また、コロナの場合、発症する2日前から人にうつす可能性が指摘されており、残念ながら防ぎようがないのです。
それゆえ、換気を徹底することが一番の感染症対策なのです。
旅行者(特にシニア層)の不安をできる限り小さくする必要がありますが、そのための最良の方法は、
ツアー添乗員がCO2センサーを持参し、
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添乗員がツアー客に換気とCO2濃度についての簡単な説明と、CO2濃度を1000PPM以下に保つことの意義を伝えること(あすぷろ実行委員会がツール制作をお手伝いします)。
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1000PPMを超えたら、観光バス、食事施設、観光施設などに換気を促すこと(CO2は呼気に多く含まれ、CO2濃度1000PPMは、コロナ下で厚労省がエアロゾル感染を防ぐための目安として示した数値です)。
ではないでしょうか。
現状では換気の必要性は広く認識されるようになりましたが、適正な換気が行われているかを確認するための尺度が知られていません。
CO2濃度1000PPMはわかりやすく印象的な数値であり、活用すべきです。
添乗員がCO2センサーを持参し、お客様の代わりに換気の度合をチェックして、必要なら換気を促すことが求められるのではないでしょうか。まずはいずれかのツアーでお試しいただき、少しずつつ広げていかれてはどうでしょう。
実際には、
観光バスは強制換気を行えば、1000PPM以下にいつでも下げられることを確認しています。しかし、徹底していないバス業者があるのが実態です。冷暖房との兼ね合いや強制換気のうるささに、運転手がためらいがちだからです。運転手が操作しないことには強制換気は行われませんので、添乗員によるCO2濃度チェックによる適度な強制換気の活用と、ツアー客への丁寧な説明が望まれるところです。
コロナ以前とは異なり、ホテル、旅館の食事施設では換気が十分に行われているところが多くなりました。屋外の食事施設でもツアーで利用するようなスペースの広いところは、添乗員がCO2濃度をチェックして、1000PPMを超える場合には窓開けすれば、CO2濃度はすぐに下がります。
ツアー中、添乗員がCO2センサーを持参するようになると、旅行産業全体への波及効果はとても大きいのではないでしょうか。最初は添乗員によるCO2センサー持参を実施する旅行業者が少なくても、その動きが他の旅行業者へ波及し、旅行者からの働きかけを通じて、さらに旅行業界全体に広がることが予想されます。
CO2センサー、換気とCO2濃度への国民の理解が進めば、
C-Kanプロジェクトが提唱する「換気の徹底により、感染症に負けない日本をつくる」ことが可能になってくるのではないでしょうか。
CO2センサーは各自、お買い求めください(持参するには、モバイルバッテリーをセットで1万円前後)。
Amazonなどのネット販売、メーカー直販もしくは量販店でお買い求めいただけます。
NDIR方式など通産省のガイドラインに適合したCO2センサーをご購入ください。
購入数の多いもの、評価の高いものを選択の参考にされるといいでしょう。
画面の見やすさや充電性能、アラーム選択機能、消音機能などもチェックしてください。測定誤差±100PPM程度はありえますが、補正作業として屋外に10分ほど置いて420PPM前後の数値になっているかどうか確認してみるといいでしょう。
また不良品の場合もありうるので、返品対応についても事前に確認されることをお勧めします。
