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CO2センサー購入の際のチェックポイント

ネットで多くの商品情報に触れられますが、記載内容のポイントがそろっていなくて、商品選択が難しいのが実情です。

また、見た目は同じでもブランドによって、中身や対応が違うことがあるので、要注意。

 

​​1.正確性  

NDIR方式または光音響式であることが必須です。NDIR方式には単光源一波長式と単光源二波長式がありますが、後者の方が高価で、正確性も高く補正(校正)不要です。光音響方式も正確性が高いです。他の方式で、軽く息を吹きかけても数値が急上昇しないもの、アルコールに反応するものは使えません。
なお、1秒ないし3秒ごとに数値が表示されますが、すぐには反応しない(数十秒程度)ものと、お考えください。
表示数値はセンサーによって実数値から100PPMほどの誤差がありえます。カタログ値
はあまり参考にならないようです。複数台導入なら、2台並べておいてみると違いがよく
わかります。
大半が中国生産ですが、出荷前検査を行って出荷されています。
何らかの自動補正が対応しているようです。屋外では410PPM程度ですので、時々屋外で測定して確認してみることをおススメします。

 

2.見やすさ

離れたところからもCO2濃度の数値が見える画面の大きさが求められます。
数値によって色別になっていることもありますが、必須ではありません。
温度や湿度の表示がついている場合がほとんどですが、誤差の程度によっては数値が気になってしまうので、無い方がいいくらいです。

3.電源

CO2センサーを動かして違う場所のCO2濃度を測定したり、設置場所がコンセントか
ら遠い場合には、USBでつなぐ充電タイプが必須です。
充電能力は2000mAh(充電なしで10時間稼働も)以上が望まれます。
 

4.アラーム

無くてもいいですが、あるなら1000PPMで消音可能なことがベストです。なぜなら、
換気し、CO2濃度が下がるまでには少し時間がかかるので、アラームが気になってしまうからです。消音セットができないなら1500PPMでのアラーム設定が無難です。

 

5.保証期間
大半が中国製です。だいたい1年保証をつけていますが、使っているうちに誤差が大きく
なった場合の返品は実質上難しいので、保証期間は参考程度にお考えください。

6.問合せ対応

電話での対応があればベストです。ネット上の商品案内には表記されていない場合が多
いですが、取扱説明書にはメールの宛先や電話番号が記載されていることが多いです。

 

7.コスト

Amazon、楽天などでは値引きにより5000円程度から購入できます。
どれを買えばよいか迷いますが、カスタマーレビューの評価数の多いものが安心できます。
ヨドバシカメラでは店頭に複数商品が並んでいましたが、価格は高目です。大量購入の場合は法人対応部署での購入により、コストダウンが可能となります。
メーカーホームぺージで定価表示のものは、同様に購入窓口での価格交渉が可能です。

Co2センサー5種.png

※横浜市の公立小中高校の全教室にCO2センサー8119台が2023年1月に導入され、そのときの入札条件は下記の通りです。

(1) 電力(入力電力):DC5V

(2) CO2 センサー

ア NDIR 方式(単光源二波長式)を搭載し、校正が不要であること

 イ 経済産業省より策定された「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」(2021 年 11 月 21 日付)の要件を満たすもの)

(3) 測定項目・範囲・精度

ア CO₂/0~5,000ppm(測定感度 1ppm)・±50ppm±5%

イ 温度/-20~60℃・±2℃

ウ 湿度/約 5~95%RH・±5%

 (4)使用環境温度:0~50℃

 (5) 測定時モニター表示

 色や数値で換気のタイミングが一目でわかること。厚生労働省の換気推奨基準である 1,000ppm と学校環境衛生基準である 1,500ppm を分かりやすく注意喚起する色分けがされていること。

 (6) アラーム・ミュート機能

 CO₂濃度が基準値に達した場合アラーム音がなること。その基準値は 1,000ppm と1,500ppm の2段階切替式であること。また、ミュート機能(あらかじめ消音にもできる機能)も設定可能であること。

(7) 内容電池:1,200mAh

(8) 充電時間:約5時間。充電中も使用できること。

(9) 充電後使用時間:約 10 時間

(10) 設置方法:卓上、壁掛けのどちらでも仕様できること。

(11) 本体の色:黒色

(12) 付属品

ア USB ケーブル(3m 以上)

イ AC アダプタ(PSE 規格 5V-1A)

ウ 説明書・保証書(日本語表記で、問い合わせ先が日本企業であり、日本語の電話対応を必須とすること

 

この入札はトモナリ社製品を取り扱うヤガミの代理店が85,249,500円にて落札・契約しました。大量発注のため、特別仕様に対応したものです。

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