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引きこもりの人に
​読んでもらいたいブログ

『Q1  自分は引きこもりなんでしょうか?』

A  社会との繋りが極端に少なく、家族や一定の人としか接点がない。自覚の有無に関わらず、閉鎖的な生活状態にあることで、実は苦しみの感情を潜めていたら、外出ができたとしても「社会的引きこもり」です。



『Q2  引きこもりに該当する自分はダメ人間ですか?』

A  いいえ。あなたは悪くありません。ある程度満たされてきた現代社会は、個人の人格を麻痺させてでも利便性を追求する上に、脱落者には救済処置もありません。今は誰でも、引きこもりにハメられてしまうような社会なのです。社会自体が病んでいて、本当に私たちが欲しいものは何かが分からなくなっています。引きこもりは決して珍しい状態像ではないのです。ましてや、個人の意思だけの問題では絶対にありません。



『Q3  今は、引きこもっていてもいいの?』

A 動かない状態ではなく動けない状態で、他に手段がない段階のうちは、「引きこもり」は自分の身を守るために大切な対処方法です。



『Q4  じゃあ、ずっとこのまま引きこもっていてもいいの?』

A  あなた自身が心からそう思えているならば構わないと思います。しかし、家族や周囲からプレッシャーを受けることによって苦しかったり、あなた自身が自分の生き方にどこかで疑問を抱いているならば、その点だけ問題解決のために、今自分ができそうな小さな行動から始めることをオススメします。

例えば、身だしなみを整えるとか、部屋でストレッチをしてみる..など何でも構いません。

 

『Q5  引きこもりがまず最初にすべきことって何かな?』

A  自分が社会的引きこもりだと認めて受け入れることです。これが一番立派な行動です。シンプルで誰にでも実現可能ですが、実に難しい行動です。



『Q6  なぜ自分が社会的引きこもりであると認めて受け入れることがそんなに大事なの?』

A  自分の苦しみの原因(真実)に気付いて認めて受け入れた人がはじめて、新しい生き方(解放)への道の出発点に到達できるからです。自分の現在地が分からない人は、進むべき方向が分かりません。



『Q7 結局は就労しろってことなんでしょ?』

A 就労を目指す必要はありません。日常生活で幸せを感じながら、信じられる自分になれるように過ごすだけです。

『Q8  でも、ドン底の引きこもりに解決策なんてあるの?』

 

A  10人いれば10人の生き方があるように、自分に合った解決の道が世の中にはたくさんあります。あなたは、その道がまだ見つかっていないだけの話です。

 

 

『Q9  具体的には何をしたらいいの?』

 

A  今の引きこもり状態の自分を受け入れて相談にのってくれる人や場所にSOSを発信することです。自分に合った相談先を探すことを諦めないことが一番の鍵になります。

しかし、すぐに相談できないのは当然です。だから今日一日、相談できるような自分になるためのコンディション作りをするだけでも十分です。身の回りの片付けをしたり、相談先をネットで探してチェックしておく..など自分の歩幅で歩いていってください。

 

 

『Q10  なぜ今までは引きこもっていて良かったのに、これからはダメなの?』

 

A 理由は、引きこもりはあくまで一時的な対処手段で、本当の解決策にはならないからです。あなたにとって「引きこもり」が身を守る一時的な「解決策」から、「問題」に変わってしまった時期がターニングポイントです。そして、これ以上引きこもり生活を続けられないという危機感や恐怖感、絶望感を抱いた時こそ、実は最大のターニングポイントなのです。

 

 

『Q11 社会(周囲や家族)が間違っていて、自分自身は悪くないのでは?』

 

A  確かに社会が引きこもりを生んでいるという側面は多いにあると思います。あなたは悪くないです。しかし、そんな社会の中で、自分の人生をどう生きるかは、やはり自分次第ではないでしょうか。たとえば、視角障害者が毎朝起きる度に、目が見えない自分と視角障害者が生きづらい社会に落ち込み嘆いている毎日だとしたら…。果たしてそんな生き方で本人は本当に良いのでしょうか。社会は残酷ですが、温かい面もいっぱいあります。この世界は天国ではないですが、決して地獄でもないはずです。今の社会の中で、私は自分自身が生きづらさの性質を抱えている「覚悟」を持ちました。そして、社会的には負け組であったとしても、自分らしい人生を送ることを決心しました。あなたが心の奥底で、本当は信じられる自分になりたい。より良い人生を送りたいと僅かでも思っていたならば、自分の中にある苦しみを誰かに相談してほしいです。
私から引きこもりの仲間たちへ、たった一つの願いは、「自分のことを理解してくれそうな誰かにSOSを出すことを諦めないで、より良く生きようとする」ことです。それさえ出来れば、社会的に結果が出ようが出まいが、私は立派な人間だと思っています。

 

『Q12  引きこもり中にやってはいけないことってありますか?』

 

A  世間の常識とかけ離れていてもいいから、人の道理に外れることだけは絶対にしないことです。親や周りがあなたを責め立てて、強いプレッシャーをかけてきた時など、これ以上引きこもり生活を続けられないという危機感を抱いた時に、命を投げ出す行動や事件を起こすような行動に移してほしくありません。そのような行動力が残ってるならば、その力を振り絞って相談先にSOSを発信してほしいです。

 

 

『Q13 相談先はどこがいいの?』

 

A  同じような境遇の中で生き抜いてきた当事者会や、当事者が参加している支援団体、公的な相談機関などが望ましいと思います。とにかく、自分を受け入れてくれると感じた所に話をしてみてください。

 

 

『Q14 自分を理解してくれる人なんていないでしょう?』

 

A 個人の合う合わないがありますから、はじめから出会えるとは思わないでください。ただし、同じ境遇の集まり(当事者会)を諦めずに探せば、遅かれ早かれ必ず成功体験がやってくると思います。なぜならば、その場所は引きこもりで苦しんでいる人こそが、行っていい場所だからです。

 

 

『Q15  直接、誰かと話したり交流しないことがそんなにいけないことなの?一人で生きていてはいけないの?』

 

A  自分が苦しかったら誰かに相談してみてください。ただし、今の自分を受け入れてくれる人や場所が見つかってからで構いません。基本的には、人間関係を失って生まれた苦しみは、人間関係を取り戻さない限りなくならないと考えてください。

『Q16  人とうまく話せないし、話すのが恐いんだけど…』

 

A  うまく話す必要なんてありません。自分を受け入れてくれる人と一緒にいて、話を聞くだけでいいのです。周りの人の本音や弱音を聞いて、「自分だけが苦しいわけじゃなかったんだ」という共感を味わえるだけで、十分プラスになります。

 

 

『Q17  私の弱味や情けない話をして、自分が不利にならないか不安です…』

 

A 自分がその時に話したい内容だけ話せばいいです。話したくないことは話さなくてもいいのです。自分の中に、正直さという勇気がわき上がってきた時に言葉にすればいいのです。

 

 

『Q18 社会や親からのプレッシャーを受け流す手段ってあるの?』

 

同じ境遇の中で生き抜いてきた仲間やサポーターたちに、これまで蓄積してきた解決のノウハウをぜひ聞いてみてください。きっと自分に合った解決策が見つかります。

 

 

『Q19  同じ引きこもりの人たちやサポーターと一緒に過ごして、結局何が変わるの?』

 

自分自身への偏見や問題点に気付き、解決の道へと歩めます。そして、自己信頼と幸せ力が増します。それだけでも引きこもり時代とは雲泥の差です。自分にとって安全な居場所で、自分に合った解決策に取り組む過程で、自分の操縦方法(セルフコントロール術)を確立していき、共に歩める仲間を作っていく。そうすれば苦しい引きこもり生活から、自分の人生に責任を持った『楽しいインドアライフ』を送る自分に、不思議と変化しているはずです。

 

 

『Q 20 安全な居場所と自分の操縦方法って、例えばどこで何を学んだらいいの?』

 

「自分が行ってみようと思えた居場所」と、「自分がやってみようと思えたセルフコントロール術」です。居場所は、病院やデイケア、
ひきこもり地域支援センターや精神保健福祉センター、支援施設、当事者会などどこを利用しても自由です。まずは自立生活アシスタントなどの訪問型の支援を活用したり、スカイプミーティングがあれば、そこから試してみても良いと思います。
自分の操縦方法は、心理学やヨガ、瞑想、マインドフルネス、自己啓発本、リラクゼーションなど、どれを活用しても自由です。ポイントはただ一つ。あなた自身が少しでもやってみたいと思えたことを行動に移していくだけで十分です。完璧にやる必要はないし、強制されるものでもありません。自分自身が楽になるために自分で自由に選択してやるものです。楽に生きるために取り組む解決策を、無理して苦しんでやっては本末転倒です。

『Q 21 最初の一歩が踏み出せない私は弱虫ですか?』

 

A いいえ。自転車で譬えると、止まっている自転車の車輪のこぎ始めは非常に重たいですよね。しかし、そこを踏ん張ってこぎ続ければ、車輪はスムーズに回転して進みます。同様に、引きこもりで止まってしまった自分という車の車輪を動かすことは、最初は困難です。しかし、相談できるような自分になるためのコンディション作りを少しずつ始めていけば、今日より明日、明日より明後日…心身に変化が見られて、行動がしやすくなると思います。
引きこもりにとって「第一歩による成功体験」はとても重要で、それ故に両刃の剣となります。万が一、ありったけの勇気を振り絞って出した第一歩で、また誰かに騙されたり傷つけられる出来事が起きたら、その反動で余計に引きこもってしまうかもしれません。集団暴行や詐偽にあった経験のある私は、トラウマがあるので特にそう思います。従って、SOS発信のために可能な限りの準備をして、自分が傷つくリスクを減らしてから第一歩を踏み出してもいいと思います。大切なのは自分自身が心から、今の状態を何とかしたいと思えるかどうかです。

 

『Q 22 最初の一歩の踏み出し方の注意点は?』

 

 私が考える、第一歩を踏み出す際の注意事項をいくつか述べておきます。
◆自分が連絡してみようと思える相談機関の第一候補、第二候補を作っておきましょう。一つに絞って期待し過ぎないようにしてください。
◆ハードルは低く設定してスタートしましょう。 自分なりにいくら頑張ったとしても、結果は相手の事情やタイミングによって左右されます。結果はどうあれ、自分が行動できたことを自分で誉めてあげる事が大切です。完璧主義を手放して過度な期待をしないことが、生きやすさを取り戻すセルフコントロール術の初期練習にもなります。自分の内的環境を整えていけば、やがて外的環境も自然に整ってくると思われます。
◆相談先の情報をよく集めて、できるだけSNSや電話などで質問をして不安な思いを解消しておきましょう。訪問型の支援から受け始めて、担当者と信頼関係を深めた後、一緒に進めていっても良いと思います 。

『Q 23 周囲から考えすぎは良くない!とにかく動け!と、非難されてしまいました。私は間違っているのでしょうか?』

 

A 間違ってなんていないと思います。周囲の意見ではなく、あなたの気持ちが大切です。確かに行動から入る解決策もありますが、その方法があなたに合うかどうかは別の話です。過剰な恐れは消極性いう欠点になりますが、適度な恐れは身を守るために必要な安全本能です。自分がむやみやたらに傷つかないように注意を払って、自分に合った相談先を見つけてください。


 

『Q 24 行った先で仲間ハズレにされたらどうしよう?それに働きもせずに当事者会なんて参加しても、私は何の役目も果たせない。虚しいだけでしょう?』

 

あなたが出会うべき「本当の仲間」は、可能な限り、あなたの目線になって話を聞き入れてくれるはずです。なぜならば、その人もまた、引きこもりや生きづらさという同じ苦しみを持って生きてきたからです。
そして、あなたは単に当事者会に参加するだけでも大きな役割りを果たすことができます。一人では会話もミーティングも成立しないからです。少なくとも私が通う自助グループでは、あなたが極端に危害を加えるような事さえしなければ、いてくれるだけで、かけがえのないメンバーです。あなたの居場所は、あなた自身と皆の助け合いによって成り立っています。どんなベテランも初めはビギナーだし、最初から居場所に馴染んでいるわけではありません。一見さんはいきなり常連さんにはならないのは当然のことです。そういう序列意識で価値が決まるほど人間というものは単純ではありません。弱肉強食の中で、人間は助け合い・支え合いながら歩みを続けています。あなたに手を差し伸べようとしてくれる「本当の仲間」も、誰かから支えてもらって今があります。だから、あなたも大きな声でSOSを発信してほしい!

「苦しい!」
「なんとかしたい!」

 その勇気ある第一声が、あなたのターニングポイントになると、私は信じています。

『Q 25 結局引きこもりから抜け出したら就労しろってことでしょ?』

 

A そんなことはありません。自分にとって安全な場所で安全な人と交流できる段階になっただけで、就労できる状態かは分かりません。障害や病気の疑いがある人はそちらの治療に取りかかる必要があるでしょう。生活保護や福祉サービスなどを活用していくことも重要な選択肢の一つです。そのあたりも仲間やサポーターに相談をしながら、とにかく孤立せずに人との交流を続けて、無理せず今の自分に合った歩幅で歩むことが大切です。

 

 

『Q26 でも仕事ができない人間は価値がないですよね?』

 

A  いいえ。今日の経済史上主義では、生産率やGDPを上げることが、人間の価値であるかのような錯覚を植付けられています。親たちが作り上げてきた良き所には感謝する一方、色メガネで押し付けられた教育まで、私たちが引き継ぐ必要はありません。あなたは生きているだけで価値があります。

 

 

『Q27  でもやっぱり仕事はできるようになった方がいいのかな?』

 

A  自分が苦しいか苦しくないか、自分にとってより良く生きるためにはどうしたらいいのか。自分自身の気持ちに正直になって決めてください。就労の悩みから生じる自責の念が抜けられない人は、当事者会の参加から、就労への歩みをすればいいと思います。今は自分に合った働き方を探すこともできます。就労への歩みは単に金銭面の問題だけではなく、人間関係の作り方をより学ぶと同時に自責の念からの解放をより進めてくれます。

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